雑談と雑学のはざま

結婚式の余興動画に初心者でもプロ級のテロップ・字幕を入れる方法

結婚式の余興動画編集、動画も写真もBGMも繋げたから、あとはテロップを入れるだけだ!

はい、そこのあなた!テロップを付ける時のポイント、気になりませんか?

実は、テロップや字幕の付け方に気を付けるだけで、動画が一気にプロっぽくなるのです。
動画のクオリティが上がるだけでなく、見やすくもなるので、たくさんのゲストから喜ばれますよ!

今回はプロっぽい動画に仕上げるために、テロップや字幕を付けるときに気を付けるポイントを紹介していきます。
出演者がいる動画を想定した内容ですが、スライドショーなど音声がない動画の場合にも参考になると思いますので、ぜひご覧になってください。

音声全てに文字をつける

基本的にテロップや字幕は全ての音声に付けましょう
ゲストへの気遣い、観てくれた人に内容をしっかり伝えるためのポイントです。
動画の出演者の言葉も、ナレーションも関係なくすべて文字をつけます。
作品によっては効果音も一部字幕を付けて良いかもしれません。

なぜなら、撮影機材も出演者もプロ仕様ではないからです。

スマホの撮影がいけないのかと焦る必要はありません。画質もいいし、音声もちゃんと拾うので、問題ないですよ!
ただ、テレビのようにガンマイクでひとつの音だけを狙って一定の距離から声を拾い続けているわけではないので、音声にムラが出てしまいます
特に周りの雑音とかぶってしまっていた、なんていうとき、ある程度加工できるソフトなどはありますが、やはり限界があります。

出演する人も、普段から発声練習や活舌練習をしているわけではありません
アナウンス大会に向けて特訓している人たちのようにゲスト全員に聞き取ってもらう話術を練習をしていない限り、補助としてつけてあげると親切です。

また、余興動画の特徴として、ゲストは周りの人と話しながら見ることも多いので、聞き取れないこともあります。
特に二次会の場合は披露宴よりも音響設備が整っていなかったりざわざわしていたりして聞こえないこともあるでしょう。
人間なので、声が聞こえなくて内容が理解ができないとわかるとご飯に集中しちゃったりもします(笑)
せっかく作ったお祝いの動画を見てもらうためにも、文字で補助をして内容を伝えましょう!

間違えてしまった時の「あっ」なんて言葉もうまく使うと和むので、なかなかいらない言葉はないと思います。
というわけで、すべて文字に起こして動画に挿入することを前提にしてください。

一度に表示する文字の量に気を付ける

字幕の見やすさを左右する大きなポイントが、一度に表示される文字数です。
あまりに文字の量が多いと、一瞬では読み切れません。
ぱっと表示されて目で追える文字数が理想です。
最大で15~20文字くらいに収まるように区切っていきましょう。

文字数を少なくするのには、もう一つ理由があります。
それは、「、」「。」を使わないですむという点です。
句読点は、ブライダルの世界では別れや終わりを表す忌み言葉とされています。
短い文章であればほとんど必要なくなるので、うっかり入れてしまうことを避けられますね。
「!」「?」といった感嘆詞は使って良いそうです。

メッセージ動画やナレーションなどで長い時間話している場合は、15~20文字を2行、最大40文字にすることも可能です。
でも、長くなったら句読点入れたくなってしまうという方も多いと思います。
その場合は、句読点のタイミングで改行するか、句点を入れたいところでスペースを開けると良いですよ!

表示時間とタイミングに気を付ける

字幕やテロップを読んでもらうには、ある程度表示しておく必要があります。
短い文言でも4、5秒、1行の文章なら7~10秒ぐらいが目安となります。
話している長さにあわせると自然とクリアできるので、文字数に気を付けている方はほぼ大丈夫だと思います。
ただ、自分では内容がわかっているので読めてしまいますが、初めて見る方には読む時間が足りないかもしれません。
余裕があれば、字幕やテロップを入れ終わった時点で、追いつけないところがないか、誰かにチェックしてもらいましょう。

字幕を出すタイミングも重要です。
まず、話し始めるタイミングと同時に出すというのはイメージが湧いているかと思います。
気を付けたいのは、話のネタバレにならないタイミングで出すということです。

例えば、「正解は・・・(結構ためる)・・・〇〇でした!」というセリフがあったとします。
一行で表示した方がわかりやすいですが、全部出してしまうと話す前に思いっきりネタバレになってしまいますよね。
そういうときは「正解は・・・」を先に出して、「〇〇でした!」を話し始めるタイミングで追加で出します。
最終的には一行の文章になりますが、ネタバレにはなりませんよね。
バラエティ番組でもよく見かける手法だと思います。

一行を一気に出さなければならないという決まりもないし、二行の文章をまとめて表示する義務もありません。
一部を先に出して、残りを追加で出して良いのです。
音声に合わせて少しずつ出したら・・・どうですか?プロっぽくないですか?

ドッキリ番組なんかで「あっえっそうなんだ」なんていうリアクションが取れたときも
「あっ」「えっ」をちょっと散らして出したあと、「そうなんだ」を追加していますよね。
先に出た言葉を残すと、リアクションの雰囲気を感じてもらうこともできます。
リアクションを表現したいときはフェードイン、フェードアウトなどのアクションを使うと効果的です。

読みやすいデザインの文字にする

テロップをプロっぽくするうえで大事なのは、文字の読みやすさです。
テレビのテロップが見えづらいことはありませんよね?

文字の色やフォントは動画のイメージ、声の雰囲気やトーンに合わせて選んで大丈夫です。
見やすくするポイントは、その先の手順にあります。

まず、文字の大きさです。
テロップや字幕を出していても、読んでもらえないと意味がありません。
そのため、あまり文字は小さくしないようにしましょう。
20文字がセーフティーゾーンギリギリにおさまるくらいが最低限と思ってもよいかもしれません。
テレビ番組や公式動画を見て、画面に対してどれくらいの大きさなのかを確認すると良いでしょう。

次に、文字を出す位置を固定しましょう。
文字が出る位置がぶれてしまうと読みづらくなってしまいます。
文字の下側の位置を合わせ、中央揃えでつくると読みやすく作業も簡単です。
ただ、顔や見せたいものと文字がかぶってしまう場合は文字の位置を変えましょう
あくまでもテロップは効果、字幕は補助ですので、見せたい部分を優先します。

最後に色ですが、背景に馴染んで見づらくなってしまってはもったいないです。
後ろにどんな色が来ても見えるように、テロップには必ず縁を付けましょう
ドキュメンタリー番組などでは、よく太目の白文字に細い黒縁が付けられています。
バラエティ番組のテロップも言葉のインパクトを強めるために色やデザインが決められていますが、例えば背景が赤のセットでも赤の字幕が沈んでしまうことはありませんよね。文字のデザインやグラデーションなどで見落としがちですが、よく見ると縁がかけられているからなのです。

テロップをあまり出したくない場合は、字幕放送風にしましょう。
細いフォントを選び、文字の背景に半透明のグレーを引くと字幕放送を再現できます。
背景のグレー部分が整っているとクオリティが高く見えますよ。
字幕放送のデザインにすると、声が聞こえているときは読まなくてよいと判断して映像に目がいきやすくなるので、映像に注目してもらいたい場合におすすめです。

実際に番組を字幕放送を見る

文字をつけるうえで一番勉強になるのは、本当のテレビ番組を見て参考にすることです。
方法は簡単、テレビを見る時にリモコンの字幕ボタンを押すだけです。時々下半分のカバーの中に隠れていたりします。
ドキュメンタリー、バラエティ、ニュース、ドラマでも良いですね。

字幕とテロップを合わせると無音でも内容がすべてわかります。
文字の大きさや、出るタイミングなども参考になります。
動画のイメージに近いテロップを出す番組があれば、とことん参考にしちゃいましょう。

字幕の参考におすすめな番組

今回は私の独断と偏見で、わかりやすい初心者向け番組を選んでみました。
パロディ風にするなら参考元の番組の複数放映分を見ると良いと思います。
もちろん他のどんな番組でも参考になりますので、好みのテロップを探してみましょう。

プロフェッショナル仕事の流儀

総合テレビ 毎週火曜 午後10時30分
シンプルな動画にしたいときに参考になります。
出演者とナレーションでテロップと字幕が分かれているのでわかりやすいです。
長めの会話を流すときの区切り方の参考にもなります。
興味がある出演者の動画で観察すると楽しめるので一石二鳥です。
→プロフェッショナル仕事の流儀を見に行く

天才!志村どうぶつ園

日本テレビ 毎週日曜 午後7時00分
話すタイミングに合わせて文章を分けて出す、というポイントが大変わかりやすいです。
また、コーナーによってテロップの出し方や量も違うので、1時間でいろいろなタイプを見ることができます。
効果音や衝撃音にテロップがつけられることも多いので参考になります。
フォントや色もさまざまで表現が豊かですが、デザイン自体はシンプルなので真似しやすいです。
この番組に限らず、バラエティ番組はテロップと字幕の切り替えが特に参考になります。

ドラマや映画の字幕放送

字幕放送風にするのであれば、特に参考になります。
字幕の色が出演者によってわけられていたり、役名をつけることでよりわかりやすい見せ方が考えられています。
また、字幕に効果音が入るときの演出に注目してみると、ドラマごとに違っておもしろいですよ。
また、エンドロールの速さや情報量を見て、読める条件、読めない条件を研究しても良いですね。

動画編集初心者でもできるクオリティの高い文字入れのポイント

プロっぽいテロップ・字幕の付け方のポイントをここでおさらいします。

  • すべての音声に文字をつける
  • 文章の長さに気を付ける
  • 文字を出すタイミングに気を付ける
  • フォントの大きさに気を付ける
  • 背景に埋もれないデザインにする

初めて動画を編集する方でも、気を付けやすいことばかりだったと思います。
なぜならこれらはテクニックではなく、観る人への気遣いだからです。
「ゲストの方が見やすいように」という気持ちで作れば、自然と見やすい動画になります。

そしてプロのデザインを真似すること!
テレビをつければ、動画配信を見れば、参考になる見本はたくさんあります。
文字の出し方やデザインに困ったときは、プロの技を盗みましょう!
動画は見た目がキマっているほどクオリティが高く見えます。
放送されているということは他人に見せても良いクオリティであると企業が認めているわけです。
その見た目を真似すれば、必然的に自分の動画のクオリティもあげられるというわけです。

ちょっとした気遣いをしながら、文字デザインを真似て入れるだけで、飛躍的に動画のクオリティが上がって見えます。
ぜひ試してみてください!

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※本ページの情報は2020年2月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。