雑談と雑学のはざま

ロングヘアからショートヘアに大胆イメチェンしたら人助け!? -ヘアドネーションのすすめ-

そろそろロングヘアに飽きてきたなぁという方。

切る長さが自由自在で、どんな髪型にするか悩みますよね。
バッサリ切るのもなんとなくもったいないし…。

でも、切った髪の毛が有効活用されるなら、思い切って大胆に、バッサリと切っちゃおう!
なんて気になりませんか?

というのも、ショートヘアにイメチェンするだけで、人助けになる方法があるんです!

ヘアスタイルを変えるだけで誰かの役に立てるってどういうことなのか。
とても簡単な、そして有意義な方法がありますので、ご紹介しますね!

イメチェンで人助け!ヘアドネーションのすすめ

ヘアドネーションという言葉を知っていますか?

簡単に言うと、髪の毛を寄付する活動のことです。
これが今回ご紹介する、イメチェンすると人助けになる方法。

集められた髪の毛は、病気や治療の副作用で髪の毛が抜けてしまった子どもたちのウィッグを作るために使われます。
例えば無毛症や、白血病、抗がん剤治療の副作用などで髪の毛を失ったりした子どもたちです。

芸能人の皆さんも行っていることで、たびたび話題になりました。

さて、なぜ髪の毛の寄付が必要なのでしょうか?

先ほど、髪の毛が抜けてしまった子どもたちへのウィッグを作るためと書きました。
世の中にはすでにウィッグは流通しています。それでもなぜ必要なのか。

人工毛のかつらは品質によっては違和感が残ってしまったり、化学アレルギーで着けられないという子もいます。
その点人毛のウィッグは見た目が自然でヘアスタイルも整えられ、アレルギーも起こしにくいです。

ただ、人毛のウィッグは高価で、子ども用サイズの流通も少なく、何十万円も出してオーダーしなければいけないことも。
しかも成長するごとにウィッグのサイズを変える必要があるため、何度も買い換えないといけないため、なかなか手が出せない…。

そんな子どもたちのために、寄付された髪の毛を使って無償で医療用ウィッグを贈るという取り組みが、ヘアドネーションです。

その中で私たちが支援できる方法が、長い髪の毛を活動団体に送ることなのです!

髪の毛は普通に生活しているだけで伸びていきますよね。そして、自分でケアもしているので、品質も十分。
普段通りに過ごしているだけで人の役にたつ資源が生まれているのです!
いつも通りの生活が人助けになっているって、素敵だと思いませんか?

どうやって寄付するの?

髪の毛を寄付する方法として、賛同美容院から送ってもらう方法と、自分で送る方法があります。
主な活動団体は以下の4つです。
それぞれの団体に特色があるので、ぜひ見比べてみてください。

今回はJHD&Cへの送り方を紹介します。
受け入れてくれる髪の毛の条件のハードルが低く、賛同美容院も多いので、送りやすい機関かと思います。
私もJHD&Cの賛同美容院でお世話になっています。

気になる髪の毛の条件は・・・長さだけ!
サラサラストレートでも猫っ毛でも、癖っ毛でもパーマをかけていても、染めていても白髪でも大丈夫です!

さすがに手で少し引っ張っただけでちぎれてしまうようなダメージヘアは厳しいそうですが、届いた髪の毛の色や髪質を揃える過程があるので、ほとんどの髪の毛は問題ありません。

もちろん他の団体にも賛同美容院さんはありますので、自分に合う団体を探してしてみてくださいね!
各団体で募集している髪の毛の条件は違うので、必ず確認しましょう。

美容院で寄付する

まずは美容院を決めましょう。
JHD&Cの賛同美容院は検索ページから確認できます。

JHD&Cの賛同サロンを探す

全国に店舗を構えているチェーン店から個人店まで登録されていますね。

賛同美容院で切ると、髪の毛の管理から発送まで、美容院のご厚意で全てやってもらえます!
ヘアドネーションカットというメニューで受け付けているところが多いので、予約も簡単です。

いつもと違うのは、髪の毛についての簡単なアンケートを取ることと、シャンプー前にドネーションカットという、手順に沿ったカットが入ることぐらい。

記念として、髪の毛を切る前と切ったあとの後ろ姿も撮影してくれますよ!

普通のカットより少しだけお値段がかかるのは、髪の毛の管理や発送に必要な梱包、送料などの必要な費用です。
決して美容院がお金儲けしようとしているわけではないので、安心してください。

行きつけの美容院が賛同美容院に登録していなかったら?

最後の仕上げは自分の髪の毛の特性を知ってくれている美容師さんが良いですよね。
まずは、ヘアドネーションをしてみたいと相談してみましょう
お店からの発送手続きはやっていなくても、ヘアドネーション用に切ってくれるかもしれません。
その髪は自分で送ればOKです。

ヘアドネーション用に切るのには少し手間がかかってしまいます。
JHD&Cさんが手順書を用意してくれているので、必ず美容師さんに見せてお話してくださいね。
ヘアドネーション用の切り方

お願いするのが難しそうであれば、自分で切るか、他のサロンにお願いしましょう。

自分で切って送る

自分で切るときも、ヘアカットの仕方は美容院で行われている時と同じように行います。
各団体様のホームページに、詳しい方法が載っています。
写真を使ってわかりやすく説明されているので、この通りに行えばOK!
ヘアドネーション用の切り方

注意点は髪が乾いているときに行うこと!
湿気があると郵送している間にカビがはえてしまう可能性があるので、それを防ぐためです。

それから、髪の毛のコンディション、例えば染めているかどうかなどをドナーシートに記入します。
簡単な質問ばかりなのですぐ終わりますよ!
ドナーシート

JHD&Cでは、返信用封筒を用意すると、髪の毛を受け取ったという受領証を送ってくださいます。
ヘアドネーションに参加した証にもなるので、用意しても良いかもしれませんね!
返信用封筒の作り方

あとは、髪の毛、ドナーシート、受領証を希望する方は返信用封筒を同封して送るだけです!
詳しくは、ホームページから確認してくださいね。
髪の毛の送り方

必要な長さは31cm or 51cm

さて、条件は髪の毛の長さだけ、と繰り返しお伝えしてきましたが、その条件となる長さについて。
必要な長さは31cm以上
どの団体様でも、募集している長さは31cm以上です。

なぜ31cmかというと、ウィッグを作る過程で髪の毛を半分に折るためです。
つまり31cmあっても、最終的には15cmの長さのウィッグになります。
31cmより短いと、どうしてもウィッグにならないのです。

31cmの髪の毛からできあがるウィッグの長さは半分の15cm。
つまりショートヘアになります。

特に女の子はできるだけ長い髪のウィッグを希望されます。
その気持ちがわかる方は多いはず…。

ロングヘアのウィッグを作るには、51cmの髪の毛が必要だそうです。
51cm以上伸ばしている方、是非協力してあげてください!

ちょっと長さが足りない!

ヘアドネーションをしてみたいと思って伸ばしていても、どうしても切らなければいけないこともあるかもしれません。
そんなとき、31cmまでいかなかったから仕方ない…と諦めないでください!
少し短くても役に立つ方法があります!

つな髪

現在システム移行などがあり募集停止中ですが、つな髪では15cm以上から受け付けてます。
時期は未定ですが再開する予定だそうなので、切った髪の毛を大事に取っておいてください。
特に湿気によるカビには注意です!
こちらに送られた15cm以上の髪の毛は、帽子と組み合わせて使うインナーキャップウィッグに使われます。
頭頂部に髪の毛がないタイプのウィッグですが、好きな帽子と自由に組み合わせておしゃれが楽しめます。

JHD&C

31cmに満たない長さの髪の毛が届いた場合、ヘアケア剤などの研究開発やカットマネキンに使用できる髪の毛として販売し、ウィッグの製作費用に充てているそうです。
ただし、これは寄付する私たちの気持ちを無駄にしないために用意してくださっている仕組みですので、短くてもいいんだとは思わないように注意してください。
あくまでもJHD&Cは医療用フルウィッグの作成機関です。
どうしても31cm伸ばしきる前に切らなければいけないけど、なんとか自分の髪の毛でJHD&Cに貢献したい!という時に送るようにしましょう。

基本的に美容院では31センチ以上のメニューで用意されていますので、短い髪を寄付したいときは相談する必要があります。
美容院も私たちと同じボランティアの立場です。無理なお願いにならないよう相談してみてください。

切らない支援

これからヘアドネーションのために伸ばします!寄付できるのはまだ先です!
規則で長く伸ばせません!でもヘアドネーションには協力したい!
髪を寄付する以外の支援方法はないの?

そんな熱い気持ちをぶつける方法、あります!
その気持ち、今すぐ形にしましょう!

各団体では募金も受け付けています
集まったお金は、ウィッグづくりの資金として役立てられています。

JHD&C

HERO

直接の振り込み以外にも、賛同サロンによっては募金箱が置いてあるところもありますよ!

また、JHD&Cは募金だけでなく、シャンプー購入でも支援できます
購入されたお金は全額ウィッグ制作に使用されるそうです。
ドネーションシャンプー

各団体は非営利で活動しておりますので、ウィッグを制作するための資金も必要としています。
髪の毛を送れなくても、募金でお手伝いできるので、ぜひ検討してみてください。

本当に簡単なの?実際に行った感想

色々と良さそうに書いているけど、本当に簡単なの?
そう思う方もいるかもしれません。

安心してください、本当に簡単ですよ!

私は実はすでに3回ほどヘアドネーションを行なっています。
何年も前、たまたまテレビで特集されていたときにロングヘアだったのと、ちょうど切ろうと思っているタイミングが重なったのを機に始めました。

私は賛同サロン様にお世話になっています。その時の手順がこちら。

・ヘアドネーションメニューで予約
・当日は髪質のアンケートに答える
・ドネーションカットしてもらう
以上。

髪を切ったあとは自分に合うように美容師さんと相談して整えてもらえるので、本当にただカットしに行った感じです。
今後もドネーションを続けたいと伝えたら、髪の毛の長さのばらつきが少なくなるように、かつ悩みである毛先の飛び跳ねが落ち着くようにカットしてくださいました。

こちらが前回の写真

ヘアドネーションカット前
ヘアドネーションカット後

だいたい2〜3年に1回のペースでドネーションしています。
私はもともと髪が長めで、髪型を頻繁に変えない人間だったのと、髪を伸ばすだけで人助けになるのはちょっとお得な気分になれるので続けています。

ついでに・・・初回は少し毛先が痛んでいたことも相談したので、美容院で使っているヘアケア剤を教えてもらいました。
おかげさまでその後は普段も髪の毛つやつや、2回目のドネーションも毛先まで綺麗な状態でできたので満足です!
こんな風に、長く伸ばしたい方向けのケアを教えてもらうきっかけにもなりますよ!

注意点

髪型はドネーションする分の髪の毛を切ったあとで整えてもらいます。
そのため、予想より短くなってしまった!なんて方もいるようです。

私も、肩の長さぐらいは残るかなぁと思っていたらボブになったことがあります。
新たな自分発見!とむしろ気に入ったのですが、髪型にこだわりがある方は、長さがたっぷりあるときに行くことをおすすめします。

まとめ

ここまでヘアドネーションについて説明してきましたが、とにかく簡単だということを伝えたかったので、かなり駆け足な内容になっていると思います。
それぞれのサイトにヘアドネーションについて細かく書かれているので、ぜひご自分で読んで、納得したら参加してみてください。

私はヘアドネーションが広まると良いなと思って、髪の毛の長さについて話題になったときは、ひたすら「30cm」と「寄付」という言葉を使っています。

「いつ切るの?」「30cmを超えたら!」
「バッサリ切ったね!「30cmも切ったんだよ!」
「どうして切ったの?」「寄付したの!」

サブリミナル的に言い続けてたら、友人が「髪の毛寄付する話を聞いた気がするんだけど、詳しく知らない?」と聞いてきました。
地道な成果が表れてうれしかったです。
こんな会話があちこちで聞けることを願っています。
皆さんもぜひ、周りの方にお話ししてみてください!